つきひとの資産形成するブログ

老後資金を貯蓄と資産運用でどうにかする記録

暴落時、お金はどこへ行くのか

お金はどこにいったのか。

株式市場が暴落して入る現在、その下がったお金はどこに行っているのか疑問に思いました。債券や金などの他の資産の価値が上がることで、全体として変わらないというのならば、納得もいきますが、現在は他の資産も上がっている様子はありません。

このお金はどこから来て、どこに行ったのかを考えてみます。

もともと、お金は流通の中間体、金の代わりとして流通していましたが、現在は信用創造により作られています。これは、発行とは別に、お金の貸し借りにより流通するお金の量が増える事になります。株も同様に将来の価値が上がるであろうという信頼を元に買われています。これが、今回のショックのような事態では、将来への不安から手放したいということから、どんどん株価が下がります。

信用創造とは逆に、信用収縮がおき、お金の流通が滞ることでお金の流通量自体が減るのです。株から出て行ったお金は債券や金などに流れているのではなく、消えていると言うのが実際です。

 

安全資産の円とは。

「不況になると、安全資産である円が買われるので円高になる」というのがあります。ですが、先ほどのお金の流れを考えると、機関投資家などは平時は金利が安い円で借りて、ドルに変えて運用しています。暴落時には株価が下がると、株を売り、ドルを円に変えて借金を返すことで、リスクを減らそうとするのです。そのため、結果的に円が買われて円高になる事になります。

株価暴落時に円高になるのは、円が安全資産だからではなく、円の金利がずっと安いままであった為、資金調達源として円が使われ、ドルが買われていたのが、巻き戻りが行われて円高になっただけです。