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一般NISAとつみたてNISAはどちらがお得?

一般NISAとつみたてNISAどっちを使うのがお得なのかについて検証してみます。

先に結論を言うと、つみたてNISAがお得です。

 

一般NISAとつみたてNISAの違い

はじめに、制度を誤解している方がいるので、そちらの説明を。一般NISA(新NISA)は非課税期間が5年で、拠出できるのは2023年まで(新NISAで2024年から2028年まで拠出可能)。ロールオーバーは非課税期間が終了した次の年のNISA枠を使ってさらに5年延長する制度です。一生のうち5年間だけしか拠出できないという制度ではありません。ずっと制度が続いてロールオーバーし続けても5年分しか保有し続けられないので、非課税枠は600万円(新NISAで610万円)までとなっています。

つみたてNISAは拠出できるのは非課税期間は20年間、拠出できるのは2037年まで(2042年まで延長予定)。ロールオーバーはなしです。

 

そのため、非課税メリットの比較としては単年で積み立てられる額を何年間非課税にできるかという点だけになります。ロールオーバーをするときにはその年の非課税枠を使い切ってしまうので、2年分の非課税枠を使います。そのため、実質的にはたいした差になりません。

 

投資シミュレーション

では、実際の計算です。銘柄は全世界株式(リターン4%)を想定しています。

一般NISAで、120万を5年間投資して約140万、利益として約20万となります。このうち、約20%の4万円がNISAを使った際の非課税メリットとして得られます。

積立NISAで、40万を20年間投資して、20年後に約84万円、約44万円が利益となります。これで約20%の8万8千円が非課税メリットとして得られます。

実際には、きちんと4%の右肩上がりではないため、上記の計算は机上の空論ではあります。よくよく考えると、つみたてNISAは1/3の投資額で、4倍の非課税期間なので、非課税メリットをより多く得られるのが理解できると思います。

このメリットは資金に余裕のあるお金持ちでも、年40万までしか拠出できない庶民にも同じだけのメリットがあります。

長期でインデックス投資をするのであれば、安心してつみたてNISAを選びましょう。個別株や米国ETFなどをやるなら、そもそも一般NISAしか選べないので、考える必要はないですね。

計算して見て実感しますが、年利4%だと、20年で約2倍になるというのはお得感すごいです。

 

心理的な側面からみると

年間120万以上投資できるが、10年しか投資期間がない。といった状況で一般NISAが有利になりますが、そういった方は少ないと思います。

まず、投資初心者は年120万も投資できません。資金力(入金力)は貯金がたくさんある、遺産を相続したなどで確保できても、適切な銘柄に投資できるのかの不安、一括投資して暴落したらどうしようといった不安から120万円の非課税枠を使い切った方が有利であることを理解していても、なかなかそこに投資できません。

つみたてNISAで40万でも、20年という非課税期間の長さで非課税メリットを最大化出来るので、つみたてNISAで40万をつみたてはじめ、慣れてきたら、課税口座で積み増すのが心理的な負担がなく、非課税メリットを享受できる方法だと思います。

 

結論

投資期間が長ければ、つみたてNISAを選べ。投資初心者ほど一般NISAを選ぶメリットは少ない。