つきひとの資産形成するブログ

老後資金を貯蓄と資産運用でどうにかする記録

NISAまとめ

NISAとは

NISAとは、英国のISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)を参考にして、2014年から始まった、少額投資のための非課税制度です。 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益が非課税となる制度です。その後、2018年からつみたてNISAが開始され、当初制定されていた2023年までの一般NISAが、一部制度を変更して2024年から新NISAとなりました。 以降、NISA制度全体をNISA、NISAでの非課税口座を総称してNISA口座と記載します。一般NISA、つみたてNISA、新NISAと区別している場合はそれぞれの制度に対しての表記です。

一般NISAとつみたてNISAの違い

  • 一般NISA
    • 拠出可能年:2014年~2023年(延長措置:新NISAで2028年まで)
    • 拠出可能金額:年120万円(2014年、2015年は100万円)。
    • 非課税期間:5年(拠出した年を含む)。ロールオーバー制度あり。
    • 可能商品:株式、投資信託
  • つみたてNISA
  • 新NISA(2024年~2028年):あくまで予定。
    • 拠出可能年:2024年~2028年
    • 拠出可能金額
      • 一階部分:年20万円
      • 二階部分:年102万円
    • 非課税期間:5年(拠出した年を含む)。一部、ロールオーバー制度あり。
    • 可能商品
    • 一階部分はつみたてNISAに「取得原価」でロールオーバー可能。二階部分はロールオーバー不可
  • ジュニアNISA
    • 利用できる人:0-19歳(口座開設年の1月1日現在)
    • 拠出可能年:2016年~2023年(2024年に廃止。払い出し制限解除)
    • 拠出可能金額:年80万円(拠出した年を含む)。ロールオーバー制度あり。
    • 非課税期間終了後も18歳までは払い出し制限あり。
    • 可能商品:株式、投資信託
    • 基本的に金融機関の変更はできない。(廃止となる)

NISA制度を理解する。

基本的に1年(1月~12月)ごとに区切られている。1年ごとに一般NISA、つみたてNISAを設定できる。手続きなしだと前年と同じNISA口座でで継続。 金融機関変更や、一般NISA⇔つみたてNISAは1年単位で変更可能。金融機関変更は新たに拠出する分のみ。これまでの拠出分は拠出年のNISA口座に残り、非課税期間いっぱいまで非課税で運用できる。

ロールオーバー

非課税期間終了後

NISAの非課税期間が終了すると、その時の時価で特定口座に移管さる。その時に買ったのと同じことになり、結果的に取得原価と時価の差額が非課税になる。

NISAの使い方

先に運用方針を決めましょう。「期間」、「目的」、「リスク許容度」を最初に考え、自分にあった投資対象を決め、それにあった手段としてNISAを使うという形です。NISA枠から投資方針を決めるのは本末転倒です。

運用前

一般NISA、つみたてNISAのどちらを選ぶ?

NISAは1年ごとに非課税枠が付与されます。非課税メリットの大きい方を選びましょう。 一般NISAは120万円5年の非課税。つみたてNISAは40万円20年なので、非課税メリットはつみたてNISAの方が大きいです。これを使いきれるかどうかで判断しましょう。非課税枠いっぱいに使って、12-13年運用でつみたてNISAの非課税メリットが上回ります。基本的に長期投資の場合はつみたてNISAで間違い無いです。 一般NISAはロールオーバー制度で延長できますが、ロールオーバーする年の非課税枠を使ってしまうので、非課税メリットとしてはあまり変わりません。 投資できる商品が違い、投資信託で良い人はつみたてNISA。どうしても、株式やETFを買いたい人は一般NISA(しか選べない)。

非課税期間中

評価額が下がった時どうする?

基本的に売り買いしない。淡々と積み立てるのみ。 (資産増加に対する影響は課税コストが大きいので、NISA期間は売らない。)

評価額が上がった時どうする?

基本的に売り買いしない。淡々と積み立てるのみ。 (資産増加に対する影響は課税コストが大きいので、NISA期間は売らない。)

非課税期間終了後

ロールオーバーはした方が良い?

基本的にはした方が良い。一般NISAからのロールオーバーでは、ロールオーバー時に評価額が上がっていた場合、ロールオーバーすれば、増えた分も非課税運用出来るので、その分ちょっとお得。評価額が下がっていた場合、ロールオーバーしても下がった分非課税で買い増しできるので、損にはならない。 新NISA一階部分からつみたてNISAのロールオーバーは「取得原価」となるので、評価額が上がっている場合はロールオーバー、下がっているときはロールオーバーせず、新たに非課税枠で購入した方が多く非課税枠を使えるため、お得。

非課税期間終了後はどうなる?

課税口座にその時の時価で取得したのと同様で移管されます。取得価格がそのときの時価になるので、それ以前の値動きに対しては実質非課税となります。

売却はいつしたらいい?

お金が必要な時に、もしくは、商品の将来性に問題が生じた場合。非課税メリットを最大化するために、できるだけ非課税期間終了後に。 インデックス投資の場合は、定期定率取り崩しか、必要な時に必要な分を取り崩す(できるだけ取り崩しを先延ばしにする)。高配当株投資の場合は基本的に売らずに、配当金をもらい続ける。減配、無配の時にポートフォリオのメンテナンスとして一部を売却する程度。